前受け身について


万生館合気道で行っている前受け身(前回り受け身)について説明します。

 

前受け身は合気道の技で前方投げられた時に、怪我をしないように身を守るため、前転して衝撃を全身で吸収する様に行います。

 

下記は万生館合気道の前受け身を行っている動画です。

どちらかの足を一歩踏み込み、踏み込んだ足と同じ手を畳について、手、肩、背中、腰、足の順番で衝撃を分散させる様に前転を行います。

前に回る際に衝撃が体のどこかに集中しない様にスムーズに回る事が必要で、スムーズに回るために反復練習が必要となります。

 

前受け身の練習としては、まず膝を曲げた状態から背中を丸め後ろに倒れ、足を上げ、振り子の様に起き上がる練習を行います。

起き上がる時は、片方の膝を立て、片方の膝を寝かせて起き上がります。

 

振り子の要領で起き上がる練習をしたら、次に膝を曲げて腰を低くした姿勢から両手をついて、前転の練習をします。

下記は両膝を曲げて前転を行っている動画です。

下記は片膝をついて前転を行っている動画です。

両手をついて前に回る練習をし、身体を傷めず真っすぐスムーズに回れる様に練習を行います。

 

両手をついて上手く回る練習を行ったら、次は片膝ついた状態で片手をついて回る練習をします。

下記は片手をついて回っている動画です。

片手でも極力体がぶれず真っ直ぐ回るように、且つ身体をぶつけずスムーズに回れるように練習を行います。

 

座った状態から片手で回る練習を行ったら、次は立った状態から回る練習をします。

下記は立った状態から片手をついて回っている動画です。

立った分前に回るときの衝撃が大きくなりますが、背中を丸めて上手く衝撃を吸収するように行います。立った状態から回れる様になったら、後は歩きながらの練習や実際に技を掛けてもらって前受け身の練習をします。

下記が歩きながら受け身をしている動画です。

 

下記が技を掛けられて前受けを行っている動画です。

相手の技に逆らう事なく力を抜き、相手の技に合わせて受け身を行います。

 

投げ手が掛けている技は、肩取りと言う技です。肩取りは、受け手が肩を押して来るのを、投げ手が片方の手の肘を抑え、もう片方の手の肘を上げて、受け手の体をひねる様にして投げる技です。

 

受け身を取る際に、衝撃を吸収するために必要な力と余分な力がありますので、自分の感覚をつかむ事が必要です。